DP-Blog

ディープインパクト産駒を研究してPOGでの勝利を目指すシロウト競馬ファンの奮闘記

2016年07月

ラジオNIKKEI賞戦評(編集中)

https://www.youtube.com/watch?v=nJvNGzWWhGA
http://db.netkeiba.com/race/201603020211/

http://www.jbis.or.jp/horse/0001168698/pedigree/

http://www.keibado.com/keibabook/160704/photo09.html

(以下、編集中)

速報・セレクトセール2016~二日目

初日に続き、セレクトセールの二日目について、ディープ産駒を中心に見ておきましょう。
二日目の売り上げも好調で、初日と合わせたセール全体の売り上げは、史上最高記録を更新しました(日刊スポーツ)。

イルーシヴウェーヴ16
http://www2.jrha.or.jp/select/2016/328.html
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/15/3c9d5b107c4d3e65b990fb0e93696a84.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=v-2_fiEyqDQ
http://www.jbis.or.jp/horse/0001221898/pedigree/

二日目の最高価格馬は、イルーシヴウェーヴ16とマルペンサ16の2頭で、落札額は、2億8000万円でした。
落札者は、2頭ともに、里見治氏です。
まず、イルーシヴウェーヴ16のほうから見ていきますが、母イルーシヴウェーヴは、仏1000ギニーなど重賞4勝。1歳上の全姉は、昨日のセレクトセール初日に、5400万円でキャロットファームに落札されています。
正直、当歳馬の良し悪しは、さっぱり判りませんが、昨日のお姉さんは非常に見栄えのする馬で、5400万円はお買い得だったと思いますが、性別が違うとはいえ、それをはるかに上回る評価を得たわけですから、期待してよいのでしょう。
見た目だけでいえば、サトノアラジンの当歳時に似ていると思います。
また、里見氏と競り合ったのは、いまや世界トップクラスの生産者であるクールモアだったようです。

マルペンサ16
http://www.jrha.or.jp/select/2016/389.html
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/e5/586317f4f44e2b214d4e87510f2688df.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=hfnnUUq5Kw4
http://www.jbis.or.jp/horse/0001221695/pedigree/

もう1頭の最高価格馬である、マルペンサ16は、サトノダイヤモンドの全弟であり、急逝した母マルペンサの最後の産駒ともなりました。
そうした経緯から、里見氏が競り落としにいくだろうと予想され、実際そのとおりになりました。
サトノダイヤモンドも3年前のセレクトセールの当歳の部に出場し、2億3000万円の高額で落札されましたが、この兄弟は瓜二つといってよいくらい似ていますね。
素人目には、イルーシヴウェーヴ16よりも良さの判りやすい馬ですね。誰が見ても好馬体だと思うのではないでしょうか。

マンデラ16
http://www.jrha.or.jp/select/2016/485.html
http://keibalab.jp/img/upload/topics/201607/160712_mandela2016.jpg
http://www.jbis.or.jp/horse/0001218645/pedigree/

本日3番目の落札価格となったのは、マンデラ16の2億4000万円でした。
落札者は、大塚亮一氏。
ワールドエースの全弟ですが、なかなか上品な馬体だと思います。

カンビーナ16
http://www.jrha.or.jp/select/2016/378.html
http://keibalab.jp/img/upload/topics/201607/160712_cambina2016.jpg
http://www.jbis.or.jp/horse/0001221901/pedigree/

本日4番目となる2億3000万円で落札されたのは、カンビーナ16です。
落札者は、ここまで鳴りを潜めていた島川隆哉氏。
馬体的には、あまり大きな特徴は無いように思われますが、アルザオグレンスタル3×4の相似クロスは興味深いです。

セリメーヌ16
http://www.jrha.or.jp/select/2016/357.html
https://pbs.twimg.com/media/CnIkLI0UcAEJRDC.jpg
http://www.jbis.or.jp/horse/0001221650/pedigree/

本日第5位の落札価格馬は、セリメーヌ16でした。落札額は、1億8000万円です。
落札者は、ダノックス。
個人的には、やや高めかも。

ファイナルスコア16
http://www.jrha.or.jp/select/2016/346.html
http://keibalab.jp/img/upload/topics/201607/160712_finalscore2016.jpg
http://www.jbis.or.jp/horse/0001222569/pedigree/

二日目の牝馬の最高価格馬は、ファイナルスコア16でした。落札額の1億5500万円は、当歳全体では7番目の価格です。
牝馬らしくて、非常に美しい馬だと思います。

ディープ産駒の勢いは、二日目も健在で、1億円の大台を超えた馬は9頭でした。初日の1億円馬は10頭でしたから、セール全体で19頭もの1億円ホースが誕生したわけです。しかしながら、それらのすべてが活躍するわけではないのも確かであり、いずれ明暗くっきり分かれる時が来るでしょう。はたして、真の勝利者となるのは、どの馬なのでしょうか。

参考動画

セール終了後の吉田照哉氏のインタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=QxD7rDr39Kc

速報・セレクトセール2016~初日

ディープ産駒を中心に、セレクトセールの初日をざっと振り返っておきたいと思います。
セール全体としては、上場頭数の増加にも関わらず、売却率や平均価格も高かったようです。

オーサムフェザー15
http://www.jrha.or.jp/select/2016/107.html
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/50/8eebcfc763b95cfe559546bf706d48db.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=WHETPIx8jgg
http://www.jbis.or.jp/horse/0001208243/pedigree/

初日の最高落札価格は、オーサムフェザー15の2億6000万円でした。
落札者は、黒川哲美氏のKTレーシング。当初は黒川哲美名義で所有されていましたが、現在はKTレーシング名義に一本化されたようです。昨年デビューの2歳馬が最初の持ち馬という新規参入の馬主ですが、いきなりの超高額馬の落札となりました。これまでの持ち馬には、それほどの高額馬はいないようなので、今年から購入方針を変更されたのかもしれません。
がっしりとしつつも均整のとれた馬体で、非常に大物感がありますね。
血統的にも、ディープ産駒の成功した配合パターンを多く含んでおり、信頼度が高いと思います。

シャンパンドーロ15
http://www.jrha.or.jp/select/2016/099.html
http://keibalab.jp/img/upload/topics/201607/160711_champagnedoro2015.jpg
http://www.jbis.or.jp/horse/0001208452/pedigree/

初日の2番目の高額落札馬は、シャンパンドーロ15でした。落札価格は、2億3500万円。
落札者は、武豊騎手ファンでお馴じみのキーファーズ。昨年のセレクトセールで注目された馬主ですが、今年は更なる高額馬を競り落としました。
母シャンパンドーロの産駒は、昨年も2億円の大台を超える価格で落札(父タピット)されており、非常に評価が高いようですね。馬体の出来としては、個人的には、オーサムフェザー15とは少し差がある印象ですが、結果はどうなるでしょうか。

ドバイマジェスティ15
http://www.jrha.or.jp/select/2016/156.html
http://app.jra-van.jp/pictures/art/A004/ns160711_f.jpg
http://www.jbis.or.jp/horse/0001191607/pedigree/

初日の落札価格第3位は、ドバイマジェスティ15の2憶2000万円です。
全兄アルアインは、今年のPOGで一二を争う人気馬でしたが、弟のほうも高い評価を得ましたね。
1歳の時点での馬体の出来は、お兄さんのアルアインのほうが、やや上ではないかと思います。

ベネンシアドール15
http://www.jrha.or.jp/select/2016/134.html
http://keibalab.jp/img/upload/topics/201607/160711_venenciador2015.jpg
http://www.jbis.or.jp/horse/0001205529/pedigree/

2億円の大台には届かなかったものの、デニムアンドルビーの全弟ベネンシアドール15の1億9000万円が、初日の4番目の落札価格でした。
正直、現時点での馬体の完成度からすると、この落札価格はかなり高いのではないかと思われます。血統の価値も込みでのお値段でしょう。

シャムロッカー15
http://www.jrha.or.jp/select/2016/019.html
http://app.jra-van.jp/pictures/art/A004/ns160711_2.jpg
http://www.jbis.or.jp/horse/0001208431/pedigree/

シャムロッカー15は、初日第5位の1億7000万円で落札されました。
落札者は、里見治氏。
個人的な好みとしては、オーサムフェザー15とこの馬が、初日の1歳馬では最もよく見えました。
全妹は、2年前のセレクトセールの当歳の部にて、9200万円でシェイク・ファハド・アル・サーニ殿下に落札され、イギリスへ輸出されています。

ゼラスキャット15
http://www.jrha.or.jp/select/2016/116.html
http://www.jrha.or.jp/walking/2016/player.html?key=select2016-walk116_pc
http://www.jbis.or.jp/horse/0001207911/pedigree/

初日第6位は、ゼラスキャット15で、1億6000万円での落札でした。
落札者は、ダノックス。
お馴じみ、ディープ×母父ストームキャットのニックス配合ですが、馬体だけでいえば、ちょっと高いのではという印象です。

トップライナー15
http://www.jrha.or.jp/select/2016/081.html
http://www.jrha.or.jp/walking/2016/player.html?key=select2016-walk081_pc
http://www.jbis.or.jp/horse/0001208378/pedigree/

牝馬の最高落札価格は、トップライナー14の1億2500万円です。全体で9番目の価格(ディープ産駒としては7番目)でした。
馬体的にも血統的にも、やや高い落札価格だと思います。

ディープ産駒の1歳馬で、1億円の大台を超えたのは、トータルで10頭もいて、とても全部は紹介しきれませんが、ダービー&皐月賞の連続ワンツースリーの印象が強烈だったせいか、ちょっと高めの落札が相次いだ感じもあります。とはいえ、オーサムフェザー15は、どこへ出しても恥ずかしくない馬だと思いますし、シャムロッカー15は、むしろお買い得と言えるかもしれません。はたして、これらの中からクラシックで活躍する馬は出るのでしょうか。

参考動画

セール初日終了後の吉田勝己氏のインタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=k8YPf_gjRVo

宝塚記念回顧(編集中)

https://www.youtube.com/watch?v=T73k_zeq82Y
http://db.netkeiba.com/race/201609030811/


http://www.jbis.or.jp/horse/0001139058/pedigree/

http://www.keibado.com/keibabook/160627/photo03.html

(以下、編集中)

牡馬の新馬勝ち第1号

今年の2歳戦のディープ牡馬の勝ち上がり一番手は、サトノクロノスでした。

https://www.youtube.com/watch?v=FvmeJsnSK-Y
http://db.netkeiba.com/race/201605030605/

好発から2~3番手で運び、直線で逃げ馬をとらえると、そのまま押し切る危な気ない完勝でした。正直、メンバーにも恵まれましたが、調教もそれほど速いところはやっておらず、デビュー戦としては申し分ないレースだったでしょう。
気になる点としては、POG本などに掲載された馬体重は、480キロということでしたが、レースでは、434キロでの出走となったこと。牧場からトレセンを経てレース出走となると、30キロくらいウエイトが落ちるのは普通ですが、46キロともなると、輸送減り(栗東→府中)の可能性も含めて、ちょっと注意しておくべきかもしれません。
なお、レース後、陣営より次走の予定のアナウンスがあり、中京2歳Sか新潟2歳Sを目標にして調整されるようです。

http://www.jbis.or.jp/horse/0001185229/pedigree/

それでは、血統のほうから見ていきましょう。
母トゥーアイテムリミットは、アメリカのダートで重賞4勝。G1でも2着2回3着2回の実績があります。サトノクロノスの兄姉たちは8頭いますが、活躍馬といえるのは、米国時代に出したアリーナエルヴィラ(重賞2勝)くらいでしょうか。
4代母ブルーカヌーは、直仔に大物はいませんが、子孫からコジーン、テイエムオペラオー、ブルーメンブラッドなどが出ました。
5代母ポーティジは、競走馬としては凡庸でしたが、繁殖牝馬として一族の勢力を大きく広げました。とくに、孫のフォールアスペンは、20世紀を代表する名繁殖牝馬の1頭です。
母系は、ドバイミレニアム、ティンバーカントリー、コジーンなどの出た、アメリカの名門オーディエンス牝系。日本では、テイエムオペラオー、ブルーメンブラッド、レジネッタなどが出ています。

(1)サンデー×ミスプロ×ウォーアドミラル×ラトロワンヌ
父サンデー系×母父ミスプロ系の配合の場合、望田潤氏によれば、ウォーアドミラルとラトロワンヌの血を持つと成功しやすいようです。サンデー系もミスプロ系も、基本的には柔らかい体質なので、硬めのアメリカンな馬力型の血と相性がよいという理屈です。
サトノクロノスは、この基本パターンに当てはまっています。

(2)母系の配合の流れ
母トゥーアイテムリミットの血統は、一族の代々の配合の流れから考えていくと判りやすいでしょう。

ポーティジ(5代母)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000388461/pedigree/

まず、一族の繁栄の基盤をつくったポーティジの配合を確認しておきます。父はウォーアドミラルで、マンノウォーマッドハッター2×4の4分の3同血クロスが配合の核となっています。このポーティジの配合を活かすことが、重要なポイントになってくるようです。

ブルーカヌー(4代母)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000386295/pedigree/

ブルーカヌーの血統は、ポーティジの配合を継続して、フライアーロックマンノウォーマッドハッター4×3・5の相似クロス(ロックサンド、フェアリーゴールドが共通)が配合の核となっていますが、見方によっては、ブラックカールウォーアドミラルの組み合わせのクロス(ロックサンド、フェアリーゴールド、ベンブラッシュ、フェロークラフトスペンドスリフトが共通)と考えることもできます。なお、組み合わせのクロスとは、相似クロスほど共通する血が多いわけではないものの、いくつかの重要な血を共有する関係のことで、大雑把にいえば「弱い相似クロス」のようなものです。

サラトガフリート(3代母)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000421133/pedigree/

サラトガフリートには、これといった特徴的なクロスはなく、アウトブリードに近い配合ですが、父サーゲイロードはディープの側にもあるので、サトノクロノスとして、サーゲイロード6×4のクロスが生じています。

スパウォーニング(祖母)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000398082/pedigree/

なんといっても、ターントゥ4×3のクロスが目につきます。ターントゥは、サンデーの祖父でもあるので、サトノクロノスとしては、ターントゥ5×6・5となります。また、シャットアウトウォーアドミラルの組み合わせのクロス(オーヴァルマンノウォー、ベンブラッシュ、スペアミント、ドミノが共通)も、地味ですが重要でしょう。

トゥーアイテムリミット
http://www.jbis.or.jp/horse/0000621330/pedigree/

母馬のトゥーアイテムリミットまで辿りつきました。父のミスプロの血と、ナスキロラトロがベースとなっています。ナスキロラトロとは、望田潤氏の造語で、ナスルーラ×プリンスキロ×ラトロワンヌの相性のよい掛け合わせのことです。ナスルーラのスピード、プリンスキロの持久力、ラトロワンヌのパワーが、抜群の相性となります。
トゥーアイテムリミットの配合では、まず、ウォーアドミラル5×5ラトロワンヌ7×7が重要です。この2つの血により、(1)の配合パターンが生じるわけです。
しかし、ウォーアドミラルのクロスの重要性は、それだけではありません。一族の発展の基盤となったポーティジの父ウォーアドミラルの血を強化することは、この母系から大物を生み出すための配合的セオリーとなっているようです。いくつか代表的な例を見ていただきましょう。

ドバイミレニアム
http://www.jbis.or.jp/horse/0000372664/pedigree/
ティンバーカントリー
http://www.jbis.or.jp/horse/0000333901/pedigree/
ハマス
http://www.jbis.or.jp/horse/0000355892/pedigree/
インテロ
http://www.jbis.or.jp/horse/0001194175/pedigree/
レジネッタ
http://www.jbis.or.jp/horse/0000887443/pedigree/

一族の最強馬といえば、ドバイミレニアムですが、ウォーアドミラル5×7・5のクロスがあります。
ティンバーカントリーは、G1戦3勝の大物競走馬で、ウォーアドミラル5×6・4です。
ディキシーユニオンは、米国でG1戦2勝。ウォーアドミラル6×6・4です。
ハマスは、ジュライCの勝ち馬で、ウォーアドミラル6×6・4。
インテロは、3年前の仏ダービー馬ですから、かなり最近の馬ですが、ウォーアドミラル7×8・7・10・8。
日本の馬の例として、桜花賞馬のレジネッタをあげておきましょう。エイトサーティ≒ウォーアドミラル5×9・7。

トムロルフ
http://www.jbis.or.jp/horse/0000334546/pedigree/
クイーンズサクリー
http://www.jbis.or.jp/horse/0000390763/pedigree/

その他では、リボー5×5も目につきます。リボーの血が含まれているのは、上にリンクを貼ったトムロルフとクイーンズサクリーですが、それぞれ、ディープとの間にクロスが発生しています。ポカホンタス(トムロルフの母)5×6と、コスマー(クイーンズサクリーの母)4×6ですね。
ポカホンタスのクロス(または相似クロス)を持つ、ディープ産駒の活躍馬としては、ディープブリランテ、ミッキークイーン、ヴィルシーナ、ミッキーアイル、マルセリーナ、フィエロなどで、定番のクロスといってよいでしょう。
コスマーは、ヘイローの母なので、ヘイローのクロスに付随してクロスが生じるケースは珍しくありませんが、片方がヘイローから切り離された形でのクロスは珍しく、これといった成功例はまだありません。しかしながら、先ほど見たように、祖母スパウォーニングには、ヘイローの祖父ターントゥのクロスがあり、そこへコスマーということですから、ヘイローの配合的な要素が勢揃いしていることになり、サトノクロノスには、疑似的にヘイローのクロスらしきものが生じていると考えることも出来そうです。
そして、サトノクロノスのポカホンタスのクロスとコスマーのクロスが、母馬のリボーのクロスと結び付けられていることにより、どのような効果がもたらされるかは、現時点では判然としませんが、なかなか面白い配合であることは確かでしょう。

(3)まとめ
サトノクロノスの配合は、一見しただけでは、(1)のパターンが目につくだけですが、母系の流れを代々確認していくと、なかなか細かい工夫が施されていることが浮かび上がってきます。
問題は、そうした地味な工夫が実際に効果を発揮するのか、それとも埋もれたまま明確には発現しないのか、ということになるでしょう。
デビュー戦の内容を見るかぎり、コスマーのクロスをベースにした、疑似的なヘイローのクロスが前面に出ているように思われます。そうなると、ヘイローとミスプロが中心的な役割を発揮していくことになり、器用ではあるものの、重賞などの大きなレースでは、ハイペリオンや欧州血脈の不足が心配の種となりそうです。
クラシック路線に乗るためには、例えば、母馬のリボーのクロスによる爆発力が表に出てくるとか、ハイペリオン不足を補うようなプラスアルファが必要になってくるでしょう。

引き続き、馬体のほうも検討していきたいのですが、ネット上には良い画像が無いようです。また、各種POG本にも殆んど掲載されず、自分の知る範囲では、ギャロップの丸ごとPOGに載っているくらいでしょうか。
その画像を見るかぎりでは、がっしりしたマイラー体型という印象ですが、今回はずいぶん痩せてスリムな状態で出走してきたので、ちょっと本来の体型がどういったものか掴みにくい現状です。
もっと新しい画像が入手できたら、その時に再検討したいと思います。

最後に、今後の展望について。
今回の新馬戦は、思ったより仕上がったので、とりあえず使ってみるかといった感じの出走過程だったように思われます。相手関係も楽でしたし、軽く一回りしたら勝っていたという、この時期の新馬戦によく見かける光景でした。
というわけで、今回のレースだけでは何とも言えないというのが正直なところで、次走の中京2歳Sなり新潟2歳Sなりのレース内容を見れば、かなりのことが分かってくるでしょう。
今回のレースだけで無理やりコメントするなら、器用な機動力タイプだろうということになりますが、まだあれこれ決めつけないほうが無難のように思います。
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