DP-Blog

ディープインパクト産駒を研究してPOGでの勝利を目指すシロウト競馬ファンの奮闘記

2017年05月

スイートピーS短評

また雑用に追われて、更新が滞ってしまいました。
今年は、POG本の発売が前倒しになっているので、新シーズンの予習も始めないといけませんね。
今回は、ブラックスビーチの勝った、スイートピーSと未勝利戦をまとめて取りあげます。

未勝利戦
https://www.youtube.com/watch?v=glQ60MNWleA
http://db.netkeiba.com/race/201709020303/

スイートピーS
https://www.youtube.com/watch?v=8YXEaD_pWzY
http://db.netkeiba.com/race/201705020411/

初勝利をあげたのは、デビューから4戦目と遅かったのですが、未勝利戦の勝ちっぷりが上々という評価で、スイートピーSでは3番人気に推されました。中団から、直線では外に持ち出して追い込み、ゴール前の大混戦を制して、オークス最終便の切符をつかみました。
正直、トライアルとはいえ、スイートピーSのメンバーはお世辞にも強いとは言えず、今年の牝馬クラシックのレベルの高さを考えると、オークスでは厳しい戦いを強いられることになるでしょう。しかし、レースを使うごとに内容が良くなっているように、ここにきての成長は注目されるところです。ごちゃごちゃした紛れのありそうな展開になれば、あるいはチャンスもあるかもしれませんね。

http://www.jbis.or.jp/horse/0001191241/pedigree/

それでは、血統のほうから見ていきましょう。
母ビジュアルショックは、13戦未勝利。産駒には、ブラックスビーチの全姉レッドカルディアがいます(7戦1勝、現役)。
祖母リーチフォーザムーンは、英愛2戦1勝。負けたレースは、フィリーズマイルというイギリスの2歳G1戦での3着だったので、かなりの素質馬だったと考えてよいでしょう。アメリカで繁殖入りした後、日本に輸入されましたが、これといった活躍馬は出ていません。
3代母チャンシースコーは、米9戦1勝。繁殖牝馬としては、芝にダートに海外にと、さまざまなG1レースを勝ちまくった(6勝)、アグネスデジタルを出しています。
5代母ランナウェイブライドは、名種牡馬ブラッシンググルームの母。
母系は、超名門レディブリリアント牝系。活躍馬は大量にいますが、日本でも、キングカメハメハ、アグネスデジタル、フジキセキ、ビリーヴなど、大物を数多く出しています。

(1)母ビジュアルショックの配合
母ビジュアルショックは、キングマンボ×レディブリリアント牝系という配合なので、キングカメハメハの配合と類似性があります。

ビジュアルショック
http://www.jbis.or.jp/horse/0001100858/pedigree/
キングカメハメハ
http://www.jbis.or.jp/horse/0000729458/pedigree/

ビジュアルショックもキングカメハメハも、5代母はエイミーです。また、両馬の母のリーチフォーザムーンとマンファスの配合は、ともにノーザンダンサー×ナスキロラトロの配合となっています。
サンデー系とキングカメハメハの相性がよい要因の1つとして、サンデーの母母母父ヒラリーの配合を指摘できるでしょう。

ヒラリー
http://www.jbis.or.jp/horse/0000334297/pedigree/

見てのとおり、ブラックレイ3×4という特徴的な牝馬クロスがありますが、ブッラクレイは、先ほどのエイミーの3代母にあたります。このブラックレイのクロスがあるので、サンデーは、キングカメハメハやミルリーフと相性がよく、フジキセキ(8代母がブラックレイ)のような馬が出る下地ともなっているわけです。

ビジュアルショックの配合で目につくのは、やはり、ミスタープロスペクター2×4のクロスでしょう。当ブログでも、強いクロスを持つ繁殖牝馬は、ディープと好相性であると指摘してきましたが、ミスプロのクロスを持つ繁殖牝馬となると、あまり成功例がありません。ミスプロは、柔らかい体質を伝えるので、ディープとの掛け合わせでは、柔らかすぎるのかもしれません。

トーセンスターダム
http://www.jbis.or.jp/horse/0001139037/pedigree/

ディープ×ミスプロのクロスの配合で、最も成功したのは、トーセンスターダムだと思います。オーストラリアに移籍するという珍しい競走馬生活をおくっていますが、現地でもG1戦2着2回とまずまずの成績をおさめています。トーセンスターダムの母アドマイヤキラメキとビジュアルショックの共通点は、ミスプロとノーザンダンサーのクロスを併せ持っていることで、ノーザンダンサーのクロスが、柔らかすぎることへの歯止めになっていると考えられるでしょう。
ただし、ビジュアルショックのように、2×4という強いクロスを持つことは、クロスされた馬が何であるかということ以上に、強いクロスそのものがもたらす活力に注目すべきです。もちろん、それは両刃の剣でもあり、ギャンブル的な側面もありますが、ディープという種牡馬は、そうした強いクロスを持つ牝馬との間に実績をあげてきたのも事実でしょう。

(2)プルピット
ビジュアルショックの母父プルピットは、産駒のタピットが北米リーディングサイアーとなりましたが、そのおかげで、ボールドルーラー系は、一時の低迷を完全に脱却し、再びノーザンダンサー系やミスプロ系に対抗できるだけの存在へと浮上してきました。タピットの種付け料は、いまや北米ナンバーワンです。ボールドルーラー~シアトルスルー~エーピーインディ~プルピット~タピットの流れの中で、個人的に注目しているのが、プルピットです。

プルピット
http://www.jbis.or.jp/horse/0000337958/pedigree/

注目する理由は、母系がディープと同じだからであり、両馬とも6代母がフェオラなのです。
プルピットの血を持つディープ産駒というと、今年の皐月賞を制したアルアインが代表的でしょう。しかし、アルアインとブラックスビーチとは、あまり配合的な関連が強いとはいえません。
とはいえ、ディープ×プルピットの配合から、成功例が出始めているのは事実なので、今後も注目する必要があると思います。
ちなみに、同じ母系という観点では、ディープ×テイルオブザキャットや、ディープ×ヨハネスブルグも要注意な配合でしょう。

(3)まとめ
ディープ×母父キングマンボの配合は、あまり成功例がないので、どうしても側面から攻めるような考察になってしまいました。母ビジュアルショックは、ミスプロやナスキロの血が濃いので、馬体に芯が通るまでに時間がかかると予想されますが、その点は、4戦目の初勝利や、初勝利の次走でいきなりオークストライアルを制した急上昇ぶりに表れていると言えそうです。
本格化は、まだ先のことだと思いますが、オークスでは気楽に一発狙いという姿勢でよいでしょう。

引き続き、馬体のほうも見ていきたいのですが、ネットにもPOG本などにも、適当な画像が見あたりません。オークスでは、フォトパドックなどに取りあげられる可能性もあると思うので、馬体については、また別の機会にということにさせてください。

青葉賞戦評(編集中)

https://www.youtube.com/watch?v=YRxl8UVzyoY
http://db.netkeiba.com/race/201705020311/

http://www.jbis.or.jp/horse/0001188522/pedigree/

https://www.keibalab.jp/img/horse/2014105979/2014105979_01.jpg

(以下、編集中)
最新記事
アーカイブ
記事検索
プロフィール

Copper

Google ブログ内検索
  • ライブドアブログ