DP-Blog

ディープインパクト産駒を研究してPOGでの勝利を目指すシロウト競馬ファンの奮闘記

2017年12月

朝日杯フューチュリティS回顧(編集中)

ダノンプレミアムが、朝日杯フューチュリティSを圧勝し、G1馬となりましたので、振り返っていきましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=EevqknKg0U8
http://db.netkeiba.com/race/201709050611/

http://www.jbis.or.jp/horse/0001208294/pedigree/

http://www.keibado.com/keibabook/171218/photo07.html

(以下、編集中)

先行馬か差し馬か

年末は予定が立て込んで、すこし間隔があいてしまいましたが、仕事始めまでは暇になったので、しっかり更新していきたいと思います。
今回は、グローリーヴェイズの新馬戦を取りあげましょう。

新馬戦
https://www.youtube.com/watch?v=Id_4ENj2nAE
http://db.netkeiba.com/race/201706040905/

こうやまき賞
https://www.youtube.com/watch?v=Okp76JFmkA0
http://db.netkeiba.com/race/201707040410/

新馬戦は押し出されて逃げる形となりましたが、ノーステッキで最後は流す完勝でした。
更新が遅れている関係で、2戦目のこうやまき賞の結果も出ていますが、スタートで出遅れ、しかもマイル戦の前半5Fが64秒1という超スローペースに巻き込まれ、頭差とどかずの2着に終わりました。
2戦目の敗戦の直接的な原因は、出遅れと超スローペースにありますが、この馬の脚質を考える上では参考になるレースでした。それについては、後ほど詳しく触れます。

http://www.jbis.or.jp/horse/0001208666/pedigree/

それでは、血統のほうから見ていきましょう。
母メジロツボネは、26戦4勝。グローリーヴェイズが初仔です。
3代母メジロラモーヌは、牝馬3冠馬。しかし、繁殖牝馬としては、平凡な結果に終わりました。
4代母メジロヒリュウは、メジロラモーヌの他にも、メジロアルダンがダービー2着などの活躍をしています。
5代母アマゾンウォリアーは、京都記念に勝ったメジローイーグルの母。
母系は、プリンスシャブリエ、ソヴィエトスター、ブラックタイアフェアーなどの出た、サンタストラ牝系。日本でも繁栄しており、メジロラモーヌ、アドマイヤマックス、ラインクラフトなどが出ています。

(1)ミスプロ+リファールのクロス
配合でまず目につくには、リファール4×5のクロスです。当ブログではお馴じみになってきましたが、単独のリファールのクロスは好ましくなく、ミスプロの血を加えたり、ディープの持つヘイロー≒サーアイヴァーの相似クロスを継続したりといった、なんらかの補強が必要という立場です。
メジロツボネは、父がミスプロ系ですから、問題ありません。

(2)オリオール
ディープ産駒の成長力を高める配合として、ディープの祖母バークレアの血の活用を重視されるのが望田潤氏です。
グローリーヴェイズには、オリオールの血があり(母母父メジロライアンの母父母父)、バークレアとの組み合わせのクロス(ドナテロ、ハイぺリオン、サンインロー~アロウが共通)をなしています。

(3)ナスキロ色の薄い母
母メジロツボネの配合は、ノーザンダンサー5×5・5のクロスを基調に、米国血脈のパワーを大量投入しています。
他方、ナスキロ色はかなり薄く、その母にディープを交配しても、ディープ的な切れ味よりも、リファールのクロスの粘りを、米国血脈のパワーで補うような産駒が予想されます。
デビュー2戦のレース内容は、ポジション取りという点で対照的でしたが、配合の面からは、デビュー戦のような積極的に好位を取りにいくレース運びがおすすめだと思います。

(4)ポカホンタスのクロス
今年の2歳世代は、ポカホンタスのクロスの当たり年のようで、サクソンウォリアー、ワグネリアン、ヘンリーバローズなどにもありますが、これまでにも、サトノダイヤモンドマカヒキ&ウリウリ、ヴィルシーナ&ヴィブロス、トーセンスターダム、ビューティパーラー、マルセリーナなど多くの活躍馬が出ています。
グローリーヴェイズでは、ポカホンタス5×7ですね。

(5)まとめ
配合的には、リファールのクロスと、バークレアとオリオールの組み合わせのクロスが基本的な骨組みになっていると思いますが、この取り合わせは、トーセンラー&スピルバーグの成功例があります。
配合面ではしっかりしていると思うので、あとは、初仔らしい馬格の無さをどうカバーしていくかでしょう。

https://www.silkhorseclub.jp/detail_gallery/city/download/0265/d_02650002.jpg

引き続き、馬体のほうも見ていくことにします。
体型的には、ディープよりも母父スウェプトオーヴァーボードの影響が強いようです。スウェプトオーヴァーボードは、ミスプロ系としては、あまり特徴のない体型ですが、代表産駒のレッドファルクスの2歳時の体型を見ても、グローリーヴェイズとの類似点が見てとれるでしょう。
体型よりも、前述のように、牡馬としては馬体が小さめである点のほうが問題で、クラシック路線で戦うためには、もう10キロくらいのウエイトアップが望ましいと思います。

スウェプトオーヴァーボード
http://www.jbis.or.jp/horse/images/0000375505_2/
レッドファルクス(2歳、スウェプトオーヴァーボード産駒の例として)
https://www.tokyo-tc.com/mng_h_img/org_kinkyo_redfalx_23.jpg

ディープインパクト(3歳、皐月賞)
https://livedoor.4.blogimg.jp/jrdbjp/imgs/2/e/2e0bbb10.gif

最後に、今後の展望について。
注目点としては、馬体面で成長が見られるかということと、どういう脚質に育てていくかということの2点でしょう。
前者については、成り行きを見守るしかありませんが、後者については、陣営の方針次第です。個人的には、先行馬として育てたほうが、メリットが多いと思います。ワグネリアンやオブセッションと末脚較べで上回ることを目指すという方針は、あまり可能性が感じられません。好位で上手く立ち回って勝ち星を稼いでいくのが、現実的ではないでしょうか。

未勝利戦ピックアップ~ヘンリーバローズ

今回は、ヘンリーバローズの未勝利戦を取りあげます。

https://www.youtube.com/watch?v=QuXxk9K9SxE
http://db.netkeiba.com/race/201709040803/

デビュー戦では、ワグネリアンとの一騎討ちに鼻差で後れをとったヘンリーバローズでしたが、2戦目の未勝利戦は、持ったまま一回りの公開調教のようなレースで圧勝しました。その後のワグネリアンの快進撃を見ても、ヘンリーバローズの能力の高さは疑いようがありません。ワグネリアンとの新馬戦は、今年の“伝説の新馬戦”候補でしょう。
なお、次走は京都2歳Sが予定されていましたが、良化途上ということで見送られ、年内は出走しないようですね。

http://www.jbis.or.jp/horse/0001208483/pedigree/

それでは、血統のほうから見ていくことにしましょう。
母シルヴァースカヤは、フランスでG3重賞を2勝しています。代表産駒は、G1戦1勝2着4回のセヴィル(父ガリレオ)。ディープとの間には、上にオリハルコン&シルバーステート、1つ下には全弟がいます。
祖母ブブスカイアは、代表産駒のデインスカヤが輸入され、シックスセンス(京都記念)を出しました。
3代母フレネティクは、産駒のウィルダンサーがG1に勝っています。
母系は、ややマイナーな、フィーユダムール牝系。G1馬はなかなか出ない系統で、前出のセヴィルも欧州ではG1に手が届かず、オーストラリアに移籍してやっとG1に勝ちました。日本では、シックスセンスが目立つ程度で、シルバーステートが引退してしまったからには、ヘンリーバローズにかかる期待は大きいでしょう。

(1)サンデー×ロベルト×ニジンスキー
相性が微妙と言われることもある、サンデー系とロベルト系ですが、サンデー×ロベルト×ニジンスキーの配合からは、以前から大物が続出していました。具体的には、エピファネイア、エスポワールシチー、スリーロールス、メイショウマンボなどです。
ディープも、POG格言的にロベルト系との相性は悪いと言われた時期もありましたが、サトノラーゼンとシルバーステートの出現をきっかけに、母父ロベルト系の産駒が活躍しはじめました。

サトノラーゼン
http://www.jbis.or.jp/horse/0001157744/pedigree/

そのサトノラーゼンとシルバーステートの配合は、ともに、ディープ×母父ロベルト系×母母父ニジンスキー系というパターンだったわけです。
ニジンスキー以外にも、サンデー系×ロベルト系の成功例によく見られる種牡馬としては、ミスプロやヌレイエフがあげられますが、ディープの場合も、ダノンプレミアムやゼーヴィントにはミスプロ、ディーマジェスティにはヌレイエフ、アドミラブルにはサドラーズウェルズ(≒ヌレイエフ)があり、同じような成功パターンとなっているようです。
では、ニジンスキー、ミスプロ、ヌレイエフの共通点は何かと考えたとき、浮かび上がってきたのが、サンデー×ロベルトの配合で必ず生じる、フリーフランスジョンズタウンの相似クロスを、何らかの形で補強しているということでした。
ミスプロには、ジョンズタウンの血があるので、分かりやすい形での補強となっています。
ニジンスキーのほうは、フリーフランスやジョンズタウンと配合の似ている、フレイミングトップの血があります。
他方、ヌレイエフやサドラーズウェルズには、ジョンズタウンやフリーフランスに類する血はありませんが、両馬の母であるラフランスの血と配合の似ている、フレアズの血がありますから、これも補強に役立っていると考えてよいでしょう。フレアズの血は、ノーザンテースト、ストームバード~ストームキャット、ナイトシフトなどにも含まれており、応用の範囲が広そうですね。
母父ロベルト系のディープ産駒の重賞勝ち馬は、ディーマジェスティ、サトノラーゼン、アドミラブル、ダノンプレミアム、ゼーヴィントの5頭ですが、いずれもこのパターンに当てはまっています。また、血統表のどこかにロベルトの血がある重賞勝ち馬まで範囲を広げると、ビューティパーラー、ステファノス、シャイニングレイ、マウントロブソンの4頭が該当しますが、やはり全ての馬がパターンに当てはまっています。

(2)シルヴァーホークとニニスキ
シルヴァーホークは、なかなか掴みどころのない種牡馬で、配合の成功パターンも一筋縄ではいきません。あえて、相性のよい血をあげるなら、サドラーズウェルズ&ヌレイエフ、ダンジグ、ニジンスキー、リボーなどでしょうか。そうした観点から、注目すべきなのは、母母父ニニスキでしょう。

ニニスキ
http://www.jbis.or.jp/horse/0000336870/pedigree/

父ニジンスキー×母父リボー系ということで、いかにもシルヴァーホークと相性がよさそうですが、母母父ライダンは、スペシャルの母ソングの全兄です。スペシャルは、ヌレイエフの母&サドラーズウェルズの祖母ですから、その点でも相性がよいと考えられます。
一方、ディープとの相性を考えても、ディープはニジンスキーやスぺシャルと相性がよく、ポカホンタスのクロスも発生するので、こちらも好相性といってもよいでしょう(ポカホンタスのクロスについては後述)。
ディープとシルヴァーホークの間を、ニニスキが取り持つような配合と言えそうですね。

(3)ポカホンタス
シルヴァーホーク産駒の名繁殖牝馬と言えば、マグニフィセントスタイルとシルバーレーンでしょう。

マグニフィセントスタイル
http://www.jbis.or.jp/horse/0000438983/pedigree/
シルバーレーン
http://www.jbis.or.jp/horse/0000410952/pedigree/

マグニフィセントスタイルは、G1馬3頭、シルバーレーンは、G1馬2頭を出しています。
この2頭の繁殖牝馬に共通するのが、ポカホンタスの血で、もちろん、シルヴァースカヤにもあるわけです。
ポカホンタスの血は、ディープの側にもあるので、ヘンリーバローズの場合、ポカホンタス5×6のクロスとなります。
ポカホンタスのクロスを持つディープ産駒としては、サトノダイヤモンド、マカヒキ&ウリウリ、ヴィルシーナ&ヴィブロス、トーセンスターダム、ビューティパーラー、サクソンウォリアー、マルセリーナなどがいます。いつのまにやら、G1馬が8頭にもなりましたが、今年の2歳産駒はこのクロスの当たり年で、ヘンリーバローズの他にも、サクソンウォリアー、ワグネリアン、ダノングレースなどにあります。

(4)まとめ
サンデー系×ロベルト系の活躍馬は、どちらかといえば、サンデーよりもロベルトの影響が強い馬が多く、ヘンリーバローズやシルバーステートの場合も同様でしょう。ヘイロー~サンデー系の軽快さに対して、ロベルト系は重厚さを感じさせるのが特徴です。
ヘンリーバローズは、体型的にもシルヴァーホーク色が強く、ディープ的な切れ味の鋭さよりも、ロベルト系的な地力で圧倒するようなレースをしそうです。
兄のシルバーステートが引退した分まで活躍してほしいですね。

https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/keiba/keiba/2017/assets_c/2017/06/henry-baroz-thumb-550xauto-189395.jpg

引き続き、馬体のほうも見ていきましょう。
繰り返しになりますが、体型的には、完全にシルヴァーホーク寄りで、ディープの要素は殆んどありません。
シルバーステートもシルヴァーホーク寄りでしたが、それでもヘンリーバローズに較べれば、まだいくらかディープの要素も残していたと思います。
ヘンリーバローズは、シルバーステートよりも、むしろシルヴァーホークの日本での代表産駒のグラスワンダーなんかに似ていると言えるかもしれませんね。
今年のデイープの2歳産駒の馬体評価リストでは、牡馬の2位に取りあげました。

シルヴァーホーク
https://i.pinimg.com/originals/99/d5/e8/99d5e842a0eeca05ab3a8c88d250fbaa.jpg
グラスワンダー
http://www.jbis.or.jp/horse/images/0000299089_1/

シルバーステート(2歳)
http://umanity.jp/img_view_horse.php?code=2013105903&os=0
オリハルコン(2歳)
http://umanity.jp/img_view_horse.php?code=2011103887

シクラメン賞短評

更新が遅れている間に連勝してしまったパターンの第2弾ということで、オブセッションを取りあげることにします。
シクラメン賞の勝ち時計は、鳥肌ものでした。

新馬戦
https://www.youtube.com/watch?v=dUbRDM3GMmo
http://db.netkeiba.com/race/201705040605/

シクラメン賞
https://www.youtube.com/watch?v=B9KVRsBz1kw
http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c201709050109&mode=result

デビュー戦は、道悪のレースとなりましたが、スタートで出遅れたうえに、かなりのスローペースで、後方につけた馬たちにとっては厳しい展開となりました。直線では、人気を分けたラムセスバローズとの一騎討ちとなりましたが、展開的には好位で流れに乗っていた相手のほうが有利だったものの、最後は半馬身差で叩き合いを制して新馬勝ちを果たしました。不利な要素が重なってしまったので、負けなくてよかったというところでしょう。
2戦目のシクラメン賞は、デビュー勝ちの内容の素晴らしかったダノンフォーチュンが人気を集め、オブセッションは2番人気にとどまりました。レースは、人気の2頭が後方で牽制しあう展開となりましたが、直線では、オブセッションが一気に突き放し、最後は流しての完勝でした。ダノンフォーチュンの新馬戦は非常に強い内容でしたから、これをまったく寄せ付けないということは、かなりの能力だと考えねばならないでしょう。
1分45秒6の勝ち時計は、2歳レコードでしたが、それよりも注目すべきは、1800m時代のチャレンジCや、12月の阪神開催の開幕週に行われることも多い古馬準オープンの逆瀬川S(距離も同じ1800m)の、過去すべての勝ち時計を上回っていたことです。たまたま、特定の1つのレースだけ上回っていたとかではなく、同じ12月の阪神開催の古馬の重賞や準オープン特別の歴代の勝ち時計すべてより速いなどということは、異常事態だと言わざるをえません。まさに、衝撃の勝ち時計でした(補足ですが、こういう比較は、時期的に近いレースどうしでないと意味がないので、例えば、時計の出る9月開催のレースなんかと比較しても仕方ありません)。

http://www.jbis.or.jp/horse/0001208195/pedigree/

それでは、血統のほうから見ていきましょう。
母パーシステントリーは、ダートの米G1に勝っています。産駒は、全兄姉が3頭いますが、トーセンゲイルは9戦未勝利、パーシーズベストは15戦2勝(現役)、ステッドファストは10戦1勝(現役、中央では未勝利)ということで、オブセッションは待望の大物候補ですね。
3代母ヘヴンリープライズは、米G1戦7勝の活躍馬。繁殖牝馬としても、米G1を2勝したグッドリワードを出しました。
4代母オーホワットアダンスは、競走馬としては平凡な成績に終わりましたが、繁殖牝馬としてはG1馬を出しています。
5代母ブライティは、G1馬2頭を出した名繁殖牝馬。
母系は、ウォーエンブレム、ダンシングスプリー、ヘヴンリープライズなどの出た、フィラント牝系。日本には、あまり入ってきていない系統で、これといった活躍馬も出ていないようです。種牡馬としては、ウォーエンブレムやブレイヴェストローマンが輸入されています。

(1)母パーシステントリー
オブセッションの母パーシステントリーの配合は、大まかには、ミスプロ×ノーザンダンサー×ナスキロラトロと整理されるでしょう。その両親とも同じような配合パターン(祖母ジャストリワードには、プリンスキロの血が欠けていますが)で、父母相似配合的と言えそうです。
ミスプロ3×4や、ノーザンダンサー4×4・5のクロスが目を引きますが、個々のクロスは、父母相似配合の結果と考えるべきでしょう。

スモークグラッケン(パーシステントリーの父)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000368103/pedigree/
ジャストリワード(パーシステントリーの母)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000846592/pedigree/

ディープは、ノーザンダンサー×ナスキロラトロの配合形の繁殖牝馬とは好相性ですが、その牝馬の配合が父母相似配合的ということであれば、なおさらポイントのはっきりした配合と言えそうです。ナスキロ的な末脚の切れが期待できるだけでなく、ノーザンダンサーやラトロワンヌの血により適度な硬さや馬力も加わって、パワフルな差しを見せてくれそうです。

(2)米国血脈
パーシステントリーには米国血脈が豊富で、とくに、エイトサーティグッドエグザンプルスピードボート7×6・9の相似クロスはかなり強力ですし、ラトロワンヌの血も4本あります。
また、ディープ側とも関連して、以下の多くの馬たちが絡んだ組み合わせのクロス(テディ、ブラックトニーマンノウォーパイラトが共通)が生じている点も注目されます。

ノーサードチャンス(サンデーの父父母&パーシステントリーの父母父母母父母&パーシステントリーの父母母母父父母)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000388312/pedigree/
アンポーラ(パーシステントリーの父父母父母母)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000386737/pedigree/
シャイビム(パーシステントリーの父父母母母母)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000389405/pedigree/
サーチング(パーシステントリーの父母父母母母)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000388657/pedigree/
シャクニー(パーシステントリーの母父母母)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000392195/pedigree/
ブサンダ(パーシステントリーの母母父母父母)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000389645/pedigree/
フレイミングペイジ(パーシステントリーの母母母父母)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000387574/pedigree/
ソードダンサー(パーシステントリーの母母母母母父)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000334518/pedigree/

これだけの数の馬が関われば、血量的にもそこそこの威力がありますが、それよりも米国血脈の最良の部分が結集されてクロスをなしていることのほうが重要でしょう。テディはサーギャラハッド&ブルドッグ兄弟やラトロワンヌ、ブラックトニーはブルーラークスパーやビッグハリー&バイムレック姉弟、マンノウォーはウォーアドミラルやスピードボート(ウォーレリックの全姉)といった形で含まれている場合もあり、米国血脈の精髄の集約ともいうべき配合となっています。
ディープ産駒の場合、個人的には、母馬の配合が米国血脈に片寄りすぎるのは好ましくないという考えですが、こうした最良の要素がクロスという形で凝縮されていれば、相当な破壊力があると見るべきでしょう。

(3)まとめ
母パーシステントリーの配合は、方向性が明確なので、これ以上に付け加えることもあまりないのですが、様々な血がごちゃごちゃと配置されているので、本来の意図した方向性どおりに発現されるかどうかということについては、必ずしも確実性が高いとは言えないかもしれません。その意味では、当たり外れの大きいタイプと言えそうです。うまく当たりが出れば、芯のしっかりした馬力に支えられた末脚を持つ馬が出そうですが、外れとなると、緩い大外専用馬とか、がっちりとして馬力はあるけど柔らかみに欠けるような馬とかが出来てしまうこともあるでしょう。
血統表を細かく分析するより、当たり外れを見極めることのほうが重要になりそうですね。

https://www.silkhorseclub.jp/detail_gallery/city/download/0264/d_02640001.jpg

引き続き、馬体のほうも見ていきましょう。
大柄ですが、スマートさも感じられ、適度な胴伸びもあります。ディープ×アンブライドルズソングの配合などでよく見かける体型で、おそらく、ミスプロの血が強めに出ているのでしょう。
一般論としては、1600m~2000mくらいに向いた差し馬という見立てになりそうですが、オブセッションのシクラメン賞の勝ち方は、そうした一般論で片づけていいものか迷うところです。というのも、ミスプロの血は、まれに確変を引き起こすことがあるので、そうなると、もはや見た目で判断することは無意味になってしまう可能性もありうるからです。しかし、ここは馬体を検討する場なのですから、いちおう、ダノンプラチナをスケールアップさせたような馬体という評価を下しておきたいと思います。

スモークグラッケン(オブセッションの母父)
https://cdn.bloodhorse.com/sroimages//large/0000143493_1.jpg
ミスタープロスペクター
https://www.sportingpost.co.za/wp-content/uploads/2013/10/Mr-Prospector.jpg

ダノンプラチナ(2歳、朝日杯)
http://race.sanspo.com/keiba/images/20141218/yos14121813030003-p1.jpg
最新記事
アーカイブ
記事検索
プロフィール

Copper

Google ブログ内検索
  • ライブドアブログ