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ディープインパクト産駒を研究してPOGでの勝利を目指すシロウト競馬ファンの奮闘記

2020年01月

母父そっくり

京成杯の出走予定馬のもう1頭、ディアスティマも取りあげておきましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=m1UhjiLLyDk
https://db.netkeiba.com/race/201908040105/

POGでもそこそこ人気のあった馬で、デビュー戦も1番人気に推されましたが、番手から危なげなく抜け出して、新馬勝ちを収めました。
2戦目のエリカ賞でも、3番手の好位につけて抜け出しを図りましたが、スローの上がり勝負となり、切れ負けした感じの3着に終わりました。陣営のコメントでは、ディープ産駒のわりには切れ味に欠け、そのあたりをどう補うかがポイントということのようでした。
3戦目の今回、強気の重賞挑戦ということになりましたが、前走で完敗しているヒュッゲなども出走を予定しており、前日の段階では、8番人気にとどまっています。現時点では、勝ち負けまでは難しいかもしれませんが、自分の競馬をした上で、どこまで通用するかが焦点になるでしょう。掲示板くらいは狙えると思いますが、クラシック戦線に乗せていくためには、もうすこし上の着順が欲しいところですね。

https://www.jbis.or.jp/horse/0001237524/pedigree/

それでは、血統のほうから見ていきましょう。
母スウィートリーズンは、米11戦5勝、G1戦3勝2着2回。ディアスティマが、初仔です。
3代母ホワイトバーグエクスプレスは、米40戦7勝。産駒から、重賞勝ち馬が出ています。
母系は、名門サイモンズシューズ牝系。サドラーズウェルズ、ヌレイエフ、ワイズダン、ヴァルトガイストなどが出ています。日本では、なんといっても、エルコンドルパサーが有名ですが、その他にも、テレグノシス、ゴールドドリーム、エイジアンウインズなどが出ました。

(1)母父ストリートセンス
ストリートセンスは、マキャヴェリアン系の種牡馬ですが、一時は日本のダーレーで供用されたこともあり、現在は、再びアメリカで供用されています。
ディープ×母父ストリートセンスの配合は、まだ2頭しかデビューしておらず、2頭とも勝ち上がっていますが(うち1頭は地方)、いかにもサンプル不足です。
ただ、ディープ×母父マキャヴェリアンでは、ヴィルシーナ&ヴィブロス姉妹がG1に勝っており、ディープとマキャヴェリアン系の相性は、なかなか良好だと思われます。

(2)ヘイロー≒レッドゴッド
ヘイロー≒レッドゴッドの相似クロスは、ゼノヴァースのところで触れました。機動力に効果が期待できるでしょう。
ゼノヴァースとの違いは、母スウィートリーズン自体が、ヘイロー≒レッドゴッド5×4となっている点で、ディアストラとしては、ヘイローレッドゴッド3×6・5となります。
母馬が、ヘイロー≒レッドゴッドのクロスを持つパターンは、ヴィルシーナ&ヴィブロスと同じですね。

(3)バークレアの血の活用
ストリートセンスは、トロイの血を持つので(ストリートセンスの父母父)、ディープの祖母バークレアトロイの間に組み合わせのクロス(ドナテロ、ハイぺリオン、フェアトライアル~サンインロー、アロウ(ディープの7代母)=フォックスローが共通)が生じています。成長力や大レースでの底力に期待できるでしょう。

(4)ノーサードチャンス≒リヴォークト
ノーサードチャンス≒リヴォークトの相似クロス(ブルーラークスパー、サーギャラハッド、ハイタイムが共通)は、むしろサンデー時代に注目されたクロスで、ハーツクライ、サイレンススズカ、ハットトリックなどが出ましたが、ディープ産駒でも、ジェンティルドンナ&ドナウブルー、ミッキーアイル、ワグネリアンなどが出ています。
ディアスティマの場合、ノーサードチャンス≒リヴォークト5×7ですね。

(5)まとめ
ディアスティマの配合は、ヘイロー≒レッドゴッドのクロスをベースに、トロイやディキシーランドバンドの豊富なハイインローの血や、母系の米国血脈などをプラスしたものです。イメージとしては、ヴィルシーナ&ヴィブロス姉妹に、パワーや持久力をプラスしたような感じでしょうか。
陣営が指摘されるように、ディープ的な切れよりも、早め早めに動いて粘り込むようなレースが合っていそうですね。

2歳
https://umatokuimg.hochi.co.jp/horseimages/2017/2017105379/2017105379_201905102020202.jpg

引き続き、馬体のほうも見ていきましょう。
寸の詰まったマイラー体型で、母父ストリートセンスそっくりです。
ただ、バークレアとトロイの組み合わせのクロスあたりが影響して、中距離寄りの適性を示しているのだと思われます。

ストリートセンス
https://www.jbis.or.jp/horse/images/0001031979_1/
ディープインパクト
https://livedoor.4.blogimg.jp/jrdbjp/imgs/2/e/2e0bbb10.gif

未勝利戦ピックアップ~ゼノヴァース

明日の京成杯にディープ産駒が2頭出走するので、取りあげておきます。
まず、ゼノヴァースから。

https://www.youtube.com/watch?v=PRG_4KUcxLc
https://db.netkeiba.com/race/201906050507/

ワラウカド期待のディープ産駒ということで、デビュー戦は1番人気に推されましたが4着。続く2戦目も1番人気でしたが、5着に敗れました。
府中での2戦が案外な内容だったということで、中山での3戦目は2番人気に後退しましたが、うってかわっての強さを見せ、あっさり勝ち上がりました。このレースの4着馬マイネルラクスマンは、前走はゼノヴァースに先着(3着)しており、ゼノヴァースの2戦目と3戦目のレース内容の違いは、検討すべきでしょう。

https://www.jbis.or.jp/horse/0001237218/pedigree/

それでは、血統のほうから見ていくことにします。
母リズムオブライトは、G2重賞に勝っています。産駒は、ゼノヴァースが初仔。
3代母ルミナシティは、仏10戦1勝。産駒は、リトルトレジャーが、重賞を2勝しました。
5代母バタヴィは、G1戦を4勝した、ビッグストーンを出しています。
母系は、コロンボ、ビッグストーン、スレイドパワーなどが出た、モンテム牝系。かつては、そこそこ勢いがあった系統ですが、21世紀に入ってからは、やや失速気味でしょうか。日本では、キーストン、ウイングアローなどが出ています。

(1)サドラーズウェルズ×デインヒル
母リズムオブライトは、サドラーズウェルズ×デインヒルのニックス配合。
ディープ×サドラーズウェルズ×デインヒルの配合パターンは、サクソンウォリアー&セプテンバーがイギリスで活躍して、注目されるようになりました。日本の高速馬場だと、やや重たい感じもしますが、欧州の洋芝コースには、適していると思います。

(2)アルザオ≒ダンシングブレーヴ
母父ビートホロウには、ダンシングブレーヴの血があるので、ゼノヴァースとしては、アルザオ≒ダンシングブレーヴ3×4の相似クロス(リファール、サーアイヴァードローンが共通)が生じています。

アルザオ
https://www.jbis.or.jp/horse/0000339659/pedigree/
ダンシングブレーヴ
https://www.jbis.or.jp/horse/0000336853/pedigree/

このクロスの成功例としては、スマートレイアー、ミッキーグローリー、カツジなどですね。ダンシングブレーヴの影響が表面に出て、気性的な難しさを見せることも多いようです。ツボにはまれば、非常に強いレースをしますが、負ける時は、もろさを感じさせるケースも。

(3)ヘイロー≒レッドゴッド
ゼノヴァースには、ディープと相性のよいブラッシンググルームの血があり、ヘイローレッドゴッド3×6の相似クロスが生じています。ヴィルシーナ&ヴィブロス、ミッキークイーン、ビューティパーラー、フレールジャック&マーティンボロ、アキヒロ、プリモシーン、コントラチェック、クルミナル、ベストディールなど、多くの成功例がありますね。

(4)まとめ
このあとで詳しく触れますが、ゼノヴァースの体型は、ディープやサドラーズウェルズの要素よりも、デインヒルの要素が強く出ています。洋芝や、荒れた時計のかかる良馬場などの適性が高そうで、ヘイロー≒レッドゴッドのクロスも考えあわせると、今の荒れ気味の中山コースは、意外と向いているのではないかと思います。
京成杯のオッズは、前日の時点で、3番人気のようですが、馬場を味方に一発逆転までありうるかもしれません。むしろ、最初のほうでマイネルラクスマンとの対戦について触れたように、府中でどういう競馬が出来るのかということのほうが問題になってきそうです。

3歳(京成杯)
https://www-f.keibalab.jp/img/upload/focus/202001/200112_xenoverse.jpg
2歳(デビュー前)
https://umatokuimg.hochi.co.jp/horseimages/2017/2017106553/2017106553_201904181601062.jpg

引き続き、馬体のほうも見ていきましょう。
上述のように、ディープやサドラーズウェルズの要素には乏しく(斜尻だけはディープの影響ですが)、母母父デインヒルが強く出た体型でしょう。切れ味よりも、馬力で圧倒するようなタイプで、先行したほうが持ち味が活きると思います。今回騎乗するマーフィー騎手のスタイルにも合っているでしょう。

デインヒル
https://4.bp.blogspot.com/-gMvlSiKYKHY/Wpk4nvIPULI/AAAAAAAC3_g/Bs-dWA7w7ScSFv5fipFF4OJSrsZ5e7xFQCLcBGAs/s1600/0101%2Bdanehill.jpeg

ディープインパクト
https://livedoor.4.blogimg.jp/jrdbjp/imgs/2/e/2e0bbb10.gif
サドラーズウェルズ
https://i.pinimg.com/originals/4a/a3/6a/4aa36aee46ce85de72cad5c9ae1eef08.jpg

シルクの牡馬

明日出走予定のもう1頭、レクセランスを取りあげます。

https://www.youtube.com/watch?v=uNYY53e-l14
https://db.netkeiba.com/race/201908040705/

今年の3歳世代のディープ産駒といえば、牝馬では、シルクの好調さが目につきます。リアアメリア、ルナシオン、テルツェットなどが、次々と新馬勝ちを飾りましたね。
では、牡馬はどうかということになりますが、この世代の新馬勝ち第1号は、レクセランスでした。
レースでは、中団からじっくりすすめて、ゴール前できっちり差し切りましたが、直線では、かなり内にもたれれて追いづらそうな感じもあり、次走に課題を残した格好です。
2戦目の福寿草特別は、7頭立ての少頭数となりましたが、人気上位馬には持ち時計の優秀な馬もおり、前日の時点では、3番人気にとどまっています。このメンバーに勝つことが出来れば、一躍クラシック候補に名乗りを上げることになりますが、負けてしまった場合でも、好勝負に持ち込めれば、将来有望と言ってよいでしょう。

https://www.jbis.or.jp/horse/0001237307/pedigree/

それでは、血統のほうから見ていきます。
母エクセランスは、仏米10戦2勝。仏1000ギニー&仏オークスは、いずれも3着でした。産駒は、レクセランスの上に、フランケル産駒のエクセランフィーユという牝馬がおり、現時点で4戦2勝となかなか素質のありそうなところを見せています。
3代母マリタルブリスは、自身は未勝利に終わりましたが、産駒は、カサバブリスが、G1馬となりました。
4代母ガイリッツァは、仏43戦6勝。産駒から、2頭の重賞勝ち馬が出ています。
母系は、超名門フリゼット牝系。出身の活躍馬は、あまりにも多すぎるので、省略します。ただ、エクセランスの周辺は、近年あまり活躍馬が出ておらず、休火山っぽい感じもしますが、そろそろ大物が出てほしいところですね。

(1)ヘイロー≒サーアイヴァー
ディープの配合の核の1つは、ヘイロー≒サーアイヴァー2×4の相似クロスにありますが、母エクセランスには、サーアイヴァーの血があるので、レクセランスとしては、ヘイローサーアイヴァー3・5×5と継続しています。

(2)豊富なハイインローの血
ディープの配合のもう1つの柱は、母系に含まれる豊富なハイインローの血になります。
母エクセランスには、オリオールの血があるので、望田潤氏の重視される、バークレア(ディープの祖母)&オリオール(レクセランスの母母母父母父父父)の組み合わせのクロス(ドナテロ、ハイぺリオン、フェアトライアル~サンインロー、フェオラ(ディープの6代母)が共通)が生じています。成長力、大レースでの底力などに効果が見込めるでしょう。

(3)ニジンスキー≒ザミンストレル
ニジンスキー関連のクロスを持つ繁殖牝馬は、ディープと相性がいいようです。代表例としては、ラキシス&サトノアラジンの母マジックストーム(ニジンスキー≒ストームバード2×3)や、グランアレグリアの母タピッツフライ(ニジンスキー6・4×4)などです。
母エクセランスには、ニジンスキーとともに、その4分の3同血の甥ザミンストレルの血があるので、ニジンスキー≒ザミンストレル5×5の4分の3同血クロスが生じていることになります。

(4)まとめ
(1)および(2)で見たように、レクセランスの配合は、父ディープの配合の核を継続しています。そのうえで、ミスプロやニジンスキーなどの相性のよい血を付け加えているわけですね。
配合的には、大物を出すことも充分に可能でしょう。

2歳
https://umatokuimg.hochi.co.jp/horseimages/2017/2017105241/2017105241_201904091530579.jpg

引き続き、馬体のほうも見ていくことにします。
胸が深く、ディープ産駒らしい直飛で、適度に胴伸びもあり、2歳の時点では申し分のない馬体でしょう。
昨年のディープの2歳産駒の馬体評価リストでは、牡馬の9位に取りあげました。

最後に、今後の展望について。
配合も馬体も、なかなか大物感がありますが、デビュー戦のメンバー構成は、現時点において芝で勝ち上がっている馬がいない(ダートに転じて勝ち上がった馬はいます)ことからも、かなり物足りないもので、そのあたりが、福寿草特別のオッズで3番人気に甘んじている理由でしょう。
しかし、デビューから2ヶ月半、素質のあるディープ産駒なら、がらり一変も期待できる時間的な猶予があったのも事実です。
今回のレースの内容次第で、クラシック路線に乗っていけるかどうかが、ある程度まで判明することになるでしょう。

未勝利戦ピックアップ~サトノフラッグ

新年おめでとうございます。
旧年中は、ディープ急逝のショックからなかなか立ち直れず、更新も滞りがちでしたが、今年は、なるべく更新をしていきたいと思います。

さしあたり、今週の1勝クラスの出走馬に、素質のありそうな牡馬が2頭出走するので、取りあげておきましょう。
まず、日曜の平場戦に出走する、サトノフラッグから。

https://www.youtube.com/watch?v=kFP6eZvtGVQ
https://db.netkeiba.com/race/201905050502/

サトノフラッグは、多くのPOG本で大々的に取り上げられましたが、デビュー戦は6着に終わりました。重馬場だったからという同情の余地はあったものの、勝ち馬も同じディープ産駒のフィリオアレグロだったので、道悪はあまり言い訳にならないかもしれません。
2戦目は、待望の良馬場ということで、言い訳のきかないレースとなりましたが、中団からじょじょに押し上げ、直線もしっかり伸びてのレコード勝ちでした。時計自体は、今秋の府中は好タイムが連発されたので、あまり大騒ぎすべきではないと思いますが、レース内容は申し分なかったと思います。

https://www.jbis.or.jp/horse/0001237091/pedigree/

それでは、血統のほうから見ていきましょう。
母バラダセールは、アルゼンチンの牝馬2冠馬。産駒は、サトノフラッグの上に父ハーツクライの牝馬が3頭いますが、これといった活躍は見せていないようです。
祖母ラバラダは、亜7戦2勝。産駒は、バラダセールの他にも、アルゼンチンのG1を2勝した、ルブルースという馬が出ています。
3代母ラバラカは、自身もアルゼンチンのG1に勝っていますが、産駒からもアルゼンチンのG1馬である、ラベルガを出しました。
4代母ラバンブカは、未出走に終わりましたが、繁殖牝馬としては、レイデンというアルゼンチンのG1馬を出しています。
母系は、アルゼンチンの土着系統である、フベンタス牝系。アルゼンチンだけでなく、アメリカでG1を勝つような馬も出ており、まずまず栄えている系統です。日本には、あまり入ってきていないようで、レヴァンテライオンやダイワキャグニーあたりが目立つ程度のようですね。

(1)ダノンファンタジーとの類似
ディープ×母父ノットフォーセールに、リファールの4×5のクロスということで、配合の第一印象としては、ダノンファンタジーが思い浮かびます。

ダノンファンタジー
https://www.jbis.or.jp/horse/0001221856/pedigree/

しかし、体型的には、両馬はあまり似ていません。胴伸びのある中距離体型のサトノフラッグと、寸の詰まったマイラー体型のダノンファンタジーとでは、体型面での共通点を見つけるのが難しいでしょう。
表面的には、両馬の配合は似ているように思われるのですが、じっくり見ていくと、かなり異なっているようです。その点を、次の(2)で検討していきましょう。

(2)リファール≒マリアッチ
サトノフラッグの母バラダセールには、マリアッチという馬の血が含まれています。

リファール
https://www.jbis.or.jp/horse/0000334968/pedigree/
マリアッチ
https://www.jbis.or.jp/horse/0000336408/pedigree/

リファールとマリアッチは、配合が似ているので(ノーザンダンサー≒ダンシングモス、コートマーシャルが共通)、サトノフラッグとしては、リファール≒マリアッチ4×5・4の相似クロスが生じていることになるわけです。
マリアッチによるリファールのクロスの強化というは、サトノフラッグとダノンファンタジーとの最大の相違点となります。
リファール(2本)≒マリアッチのクロスを持つディープ産駒としては、クルミナルがあげられるでしょう。

クルミナル
https://www.jbis.or.jp/horse/0001156999/pedigree/

クルミナルの場合は、リファール≒マリアッチ4×4・5ですね
そっくりとまでは言えないにしても、ダノンファンタジーよりもクルミナルほうが、はるかにサトノフラッグ寄りの体型だと思います。
マリアッチの血により、リファールの要素が更に強調されているのが、サトノフラッグの配合と言えるでしょう(クルミナルの特徴でもあります)。

(3)サーアイヴァー≒ワイルドウック
リファールのクロスは、単独ではやや重苦しいというのが当ブログのスタンスで、それを補うためには、レイズアネイティヴ系の血を入れるか、ディープの持つヘイロー≒サーアイヴァーの相似クロスを補強するのがよいでしょう。

サーアイヴァー
https://www.jbis.or.jp/horse/0000333957/pedigree/
ワイルドウック
https://www.jbis.or.jp/horse/0000386294/pedigree/

母バラダセールは、ワイルドウックという、サーアイヴァーに似た血を持っています。サトノフラッグとしては、サーアイヴァー≒ワイルドウック5×5の相似クロス(サーゲイロード、サーギャラハッド、マンノウォー、ブレニム、フライアーロック、サンドリッジが共通)となりますね。
ちなみに、クルミナルは、ヘイロー≒レッドゴッド5×4ということで、ヘイローの方を補強しています。
サトノフラッグは、外回り向きのサーアイヴァーの血を強化したのに対し、クルミナルは、内回り向きのヘイローの血を強化したことが、両馬の配合的な相違点ということになるでしょう。クルミナルは、外回りの桜花賞とオークスでは、2着と3着ということで、勝ち切れませんでした。内回りの秋華賞が、配合的にはベストの条件だったと思いますが、引退して出走できなかったのは残念でしたね。

(4)まとめ
リファール≒マリアッチのクロスは内回り向き、サーアイヴァー≒ワイルドウックのクロスは外回り向きということで、ちょっとダノンキングリーっぽい二刀流配合ですが、マリアッチの血が入っているということで、いくらか内回り向き寄りではないかと考えられます。本当にそうなのか、今週末の中山でのレースではっきりするでしょう。

2歳
https://umatokuimg.hochi.co.jp/horseimages/2017/2017105472/2017105472_201904111355353.jpg

引き続き、馬体のほうも見ていきます。
そこそこ胴伸びがあり、リファール的な中距離体型でしょう。
2歳の時点で、比較的に似ているのは、ジェンティルドンナやクルミナルといった、同じリファールのクロスを持つ馬たちですね。

クルミナル(2歳)
https://umanity.jp/image/horse/20121045991596.jpg
ダノンファンタジー(2歳)
http://nakauchida.com/CMS/wp-content/uploads/2018/04/DanonFantasy.jpg
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