初日に続き、セレクトセールの二日目について、ディープ産駒を中心に見ておきましょう。
二日目の売り上げも好調で、初日と合わせたセール全体の売り上げは、史上最高記録を更新しました(日刊スポーツ)。

イルーシヴウェーヴ16
http://www2.jrha.or.jp/select/2016/328.html
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/15/3c9d5b107c4d3e65b990fb0e93696a84.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=v-2_fiEyqDQ
http://www.jbis.or.jp/horse/0001221898/pedigree/

二日目の最高価格馬は、イルーシヴウェーヴ16とマルペンサ16の2頭で、落札額は、2億8000万円でした。
落札者は、2頭ともに、里見治氏です。
まず、イルーシヴウェーヴ16のほうから見ていきますが、母イルーシヴウェーヴは、仏1000ギニーなど重賞4勝。1歳上の全姉は、昨日のセレクトセール初日に、5400万円でキャロットファームに落札されています。
正直、当歳馬の良し悪しは、さっぱり判りませんが、昨日のお姉さんは非常に見栄えのする馬で、5400万円はお買い得だったと思いますが、性別が違うとはいえ、それをはるかに上回る評価を得たわけですから、期待してよいのでしょう。
見た目だけでいえば、サトノアラジンの当歳時に似ていると思います。
また、里見氏と競り合ったのは、いまや世界トップクラスの生産者であるクールモアだったようです。

マルペンサ16
http://www.jrha.or.jp/select/2016/389.html
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/e5/586317f4f44e2b214d4e87510f2688df.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=hfnnUUq5Kw4
http://www.jbis.or.jp/horse/0001221695/pedigree/

もう1頭の最高価格馬である、マルペンサ16は、サトノダイヤモンドの全弟であり、急逝した母マルペンサの最後の産駒ともなりました。
そうした経緯から、里見氏が競り落としにいくだろうと予想され、実際そのとおりになりました。
サトノダイヤモンドも3年前のセレクトセールの当歳の部に出場し、2億3000万円の高額で落札されましたが、この兄弟は瓜二つといってよいくらい似ていますね。
素人目には、イルーシヴウェーヴ16よりも良さの判りやすい馬ですね。誰が見ても好馬体だと思うのではないでしょうか。

マンデラ16
http://www.jrha.or.jp/select/2016/485.html
http://keibalab.jp/img/upload/topics/201607/160712_mandela2016.jpg
http://www.jbis.or.jp/horse/0001218645/pedigree/

本日3番目の落札価格となったのは、マンデラ16の2億4000万円でした。
落札者は、大塚亮一氏。
ワールドエースの全弟ですが、なかなか上品な馬体だと思います。

カンビーナ16
http://www.jrha.or.jp/select/2016/378.html
http://keibalab.jp/img/upload/topics/201607/160712_cambina2016.jpg
http://www.jbis.or.jp/horse/0001221901/pedigree/

本日4番目となる2億3000万円で落札されたのは、カンビーナ16です。
落札者は、ここまで鳴りを潜めていた島川隆哉氏。
馬体的には、あまり大きな特徴は無いように思われますが、アルザオグレンスタル3×4の相似クロスは興味深いです。

セリメーヌ16
http://www.jrha.or.jp/select/2016/357.html
https://pbs.twimg.com/media/CnIkLI0UcAEJRDC.jpg
http://www.jbis.or.jp/horse/0001221650/pedigree/

本日第5位の落札価格馬は、セリメーヌ16でした。落札額は、1億8000万円です。
落札者は、ダノックス。
個人的には、やや高めかも。

ファイナルスコア16
http://www.jrha.or.jp/select/2016/346.html
http://keibalab.jp/img/upload/topics/201607/160712_finalscore2016.jpg
http://www.jbis.or.jp/horse/0001222569/pedigree/

二日目の牝馬の最高価格馬は、ファイナルスコア16でした。落札額の1億5500万円は、当歳全体では7番目の価格です。
牝馬らしくて、非常に美しい馬だと思います。

ディープ産駒の勢いは、二日目も健在で、1億円の大台を超えた馬は9頭でした。初日の1億円馬は10頭でしたから、セール全体で19頭もの1億円ホースが誕生したわけです。しかしながら、それらのすべてが活躍するわけではないのも確かであり、いずれ明暗くっきり分かれる時が来るでしょう。はたして、真の勝利者となるのは、どの馬なのでしょうか。

参考動画

セール終了後の吉田照哉氏のインタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=QxD7rDr39Kc